

ヒュッテ夏沢から少々キツい山道を登ると板状の岩がゴロゴロしているガレ場に出た。ここも滑落注意報発令である。岩に 2500 という文字が書かれているがそんなはずはないだろうと GPS を確認すると 2596m。多分 2600 の間違いだろう。然し精神的ショックが大きすぎるので正しく書き直して下さい。
十数人の登山客集団とのすれ違い様に、皆に右腕の惨状を驚かれる。確かに自分で見ても驚く様な腕ではあるが、この白い細腕が昨今まれに見るワイルドな状態となっており、個人的には気に入っているのである。

しかもこのおっさんの後から小学 3~4 年と思しき男の子が、父の後を追うように必死で降りてくるのである。これがまた危なっかしいったらありゃしない。どうもこの親父、連れてきた子供をこんな処でほったらかして一人趣味の世界で登山客の中を走り回っている様子である。何というダメ親父であろうか。下の方から「待ってヨー!」と言う悲痛な叫びが聞こえた時は心が痛くなった。


振り返ると先ほど登った根石岳、天狗岳が見える。前を見ると世にも恐ろしい崖が視界に入り込む。細く鋭い弧の羽を持つツバメが沢山飛び交っているのだが岩ツバメという奴であろうか。
2008/07/27 (日) 11:30 | 中継 | トラックバック(0) | コメント(0) | 編集