|
最近ずっと悩んでいた事があった。いや最近ではなく、もうここ何年もなのかもしれない。昔に比べて開発技術の歩止まりが大きくなっていること。そして、今まで魂的に認めるのを拒否していたが、そんなネタ切れ気味の業界から自らの興味が離れつつあると言うことである。
設計、特に Java に関しては今時世間で見かけるほぼ全てが過去に見た何かを焼き直し、切り口を変え新しく見せただけに見えてしまう。どこかで試した設計、どこかで作ったモジュール、どこかで聞いた問題点… 今はそのようなものばかり。オープンシステム系も2005年頃には安定期に入り、今や業界全体が人も技術もほぼ充足してしている。
先日も書いた通りシステム開発という分野は歴史も浅く懐はそれほど深くはない。開発現場は30過ぎたらキツいと言うのは、どうも本気になれば30までにある分野の道一つくらい極められてしまうという意味もあるようだ。今思えば大阪のプロジェクトが吾輩なりの集大成、ファイナルアンサーだったのだろう。うん、確かにあの後からだ。
そんなわけで、仕事を変える事に決めた。
フリーという体勢。システム屋という業種。職人というキャラ設定。今日やっとそれら全てを捨てる気になった。今まさに何の道筋もない白紙の状態である。少々時間は要したようだがまぁそれは良い。
別に開発の仕事が嫌になったわけではないので結局次も開発なのかもしれない。サラリーマン、営業、バイヤー、古着屋、漁師、出家、起業、ホームレス…。何がしたいかはきっと答えが浮かばないからまだ考えていない。開発以外にしたこと無いんだし。出たとこ勝負でおっと思ったら何でもやってみよう。
過去の戦績を捨てるのはもったいない気もするが名だけあっても仕方がない。実は余さず身に付いている。みんなが逃げた何億だか何十億だかのプロジェクトで一人で DFW 設計して大成功したってだけで世のハッタリには十分だろう (一人の力だけの成功ではないが)。
とにかく今は色々な人の話を聞きいてみたい。何を聞きたいと言われるとはっきりと答えられるような事もないのだが… 何でこの仕事を始めたかだとか、家族は大事かだとか、最近のニュースだとか… 何でも良いけど。ただ金銭的にあまり悠長な事も言っていられない(笑)。黒もよ号に居られるのも今のうちだけかも分からんね。
エンジニアの鉄則「将来飽きた時の事を考えておく」はまんまと的を射たようだ。
2009/09/29 (火) 06:42 | 中継 | トラックバック(0) | コメント(2) | 編集